草季想風

草に季節をたずね、季節に風を想う

#秋

紅葉

暖かい日が続いた秋の終わり、冬の寒さとの間をはっきり区別するかのように一気に木々が紅葉した。 ひんやりとした暗い林を行くと、木々の向こうに赤く輝くような見事な紅葉が見えた。ここが冬との境目だ・・と示すように、鮮やかな紅葉が行く手を遮っている…

アトリ

1日中いろんな所でアトリに出逢った。30羽くらいで電線に休んでいた。 すぐ下の田んぼに降りると、パッと見では居るのかどうかわからないが・・・、 青空をバックなら、模様と色が綺麗に映える小鳥だ。 初めてアトリを見たのは山の駐車場の横にある葉の落ち…

クロサギ

「近くにも居るよ」と言われながらも、なかなか見ることができなかったクロサギについに出逢えた。 撮るものが無いから船の写真でも撮って帰ろうか、と降りてきた海岸。沖の岩のカモメは何カモメ?と覗いた双眼鏡に、手前の岩場を歩く黒い鳥が・・。足取りは…

シロチドリ

海岸に下りて浜を歩くと、目の前 5 m 位を動くものが・・・。 砂浜に下りるまで全く気付かなかったけれど、シロチドリが10羽近くちょこちょこと海に向かって逃げていく。 見回すと、波打ち際にも。 ここのチドリは何故逃げないのか?砂の上にいれば見えてな…

サンショウクイ3

しばらくぶりの更新です。しばらく前から渡りが始まっているとのこと、毎度のことですが、今年もまず9月初めにこの鳥を見てそれを実感します。 サンショウクイ♀、ピリピリと啼いていました。 一日前は500羽も飛んだとか、この日は少ないということで、取り敢…

コハクチョウ

この辺りで野生の白鳥が見られるなど思ってもみなかったが、野鳥を見るようになって、ひと冬一度くらいは1羽~数羽のコハクチョウが見られることを知った。 今年はさらに日本海側に足を伸ばし、冬枯れの田畑に百羽単位のコハクチョウが群れる光景を見ること…

キセキレイ

キセキレイは特に秋の鳥ではない。それ以外の季節に通りすがる場所ではハクセキレイやセグロセキレイばかりなので、鷹の渡りの時期、山への道で出逢うキセキレイが秋を感じさせる鳥となってしまった。 湿った暗い道を上がる途中、ヒラヒラと飛び上がる白っぽ…

メボソムシクイ、サンショウクイ

”渡り”の追っかけは、毎年9月始めのサンショウクイから始まる。朝早く山に上がり、空気が暖まり始める頃にヒリヒリという声と共に現れるサンショウクイを待つ。 サンショウクイが少ない日は、出待ちの間にカメラマンの前をコサメビタキやエゾビタキ、たまに…

コチドリ・・・?

ツバメが来てツバメチドリと来れば、次はチドリ・・・というわけではないだろうが、ツバメチドリの場所へと行く途中、田んぼの中にチョコチョコ歩くチドリを見つけた。 小さいうえに絶えずチョコチョコと走り回るチドリは、なかなかうまく収まってくれないが…

コウノトリ

歯の治療後、せっかくの週末に家で麻酔が切れるのを待つだけじゃ気も晴れず、まだ口に痺れが残る中で、とりあえず近くの干潟を一回りするくらいのつもり出かけた。脇道に入るとき、道端の田んぼに白い鳥がいるのを見つけた。いつものコサギかダイサギ?とし…

ハマシギ飛ぶ

またまたハマシギ。 よほど近くでない限り、肉眼観察では単に干潟の泥を小さな鳥が走り回っているだけの、あまり面白みを感じないシギだった。しかし写真を撮ろうとよく見るうちに、なかなか可愛い鳥だと愛着が湧く。 数十匹で飛び回り群舞するハマシギの群…

ハマシギ

この秋初めてのオオソリハシシギに遭った。周りではハマシギが餌を探している。 羽繕い?をするハマシギ。短いと思ってた首は意外に長く伸びることを知る。 ハマシギのアップを取り囲むように、幾つもの「田んぼマーク(地図記号のことですが)」が・・・。…

ダイゼン

これまでダイゼンと言えば杭の上に並んだハマシギに混じって眠る姿を見るだけで、干潟で遭ったことがなかった。どんよりと曇った空の下、帰り道のついでに廻った干拓の堤防の下で、10羽くらいのずんぐりしたシギチが泥の上を歩き回っていた。 めて干潟で見る…

コサメビタキ

「そろそろ、コサメビタキも来ている頃ですよ。」と、小鳥を見に山に足を運ぶきっかけになった言葉だ。それまでは、スズメやヒヨドリならまだしも、森や林で枝から枝へ飛び渡りなかなかその姿を見せてくれない小鳥を、とても探してみようなんて気にならなか…

サンショウクイ2

9月の話に遡るが、今年はサンショウクイの渡りをほとんど見ることができなかった。週末だけだった昨年とはちがい、平日にも何度か朝の出勤前に通ったが、それでも頭上を越えて渡る群れを1度くらいしか目撃していない。でも、サンショウクイに出会えなかった…

キセキレイ

子供の頃いた辺りではセキレイと言えばキセキレイで、「一度ハクセキレイやセグロセキレイを見たい」と思っていた。しかし、ここでセキレイと言えばほとんどハクセキレイで、キセキレイを見ることがほとんどなくなった。 9月~10月はいろいろな鳥が見られる…

キリアイ

潮が引き、ほとんどの水鳥が遠い海岸線に去ってしまった中、ふと下を覗き込むと、堤防沿いの狭い流れの畔を、小さな水鳥がしきりに泥に嘴を突き刺しながら歩いていた。望遠レンズで覗くと、キリアイだ。数日前に陽の落ちた薄暗い中で見つけたのと同じ個体だ…

ソリハシシギの季節

この秋は、いつ干潟に行ってもソリハシシギが歩き回っている。何故かハマシギは遠くの方で、近寄って来てくれない。 以前、時々思い出したように干潟にやって来て水鳥を見ていた頃は、鳥の渡りは春4月、秋11月頃だろうと漠然と思っていた。干潟に来る頻度が…

イソシギとクサシギ

もう随分前、この辺りの白鷺の多さに触発され、休日の夕方など干潟や河口を何度かウロウロした事があった。その頃、薄暗い水路で見たシギを図鑑で調べ、クサシギと判定したことがある。その後、鳥を知る方にイソシギを教えてもらい、お尻を振る特徴を覚えて…

ヤマハッカ&アキノタムラソウ

1ヶ月前の画像になるが、この秋に気になった紫の花、アキノタムラソウとヤマハッカ。どちらも、真っ直ぐに伸びた茎に小さな紫の花がたくさん付くので一見すると同じに見えてしまう。 まずはヤマハッカ。ハチクマの観察をしていた山で可憐な花を咲かせ、気に…

ヒシクイ & ムナグロ

再びヒシクイです。カメラが少し新しくなって、試し撮りに何か居ないかなと出かけてみたら、前と同じ場所でヒシクイが見つかりました。 前よりも数が増えています。やはり美味しい餌があるのでしょうか。皆、下を向いてしきりに草を啄んでいるようです。 草…

トウネン(冬羽)とタシギ

通り掛りの水路の底を小さな鳥が動いているのを見つけた。拡大して図鑑と見比べるとトウネンの冬羽と分かった。夏に見た茶・黒・白の3色の鮮やかな色合いと違い、遠目には灰色っぽくい小さな鳥に見えた。 色合いは違うが、羽模様は夏と同じでトウネンと納得…

ヒシクイ

昨年見逃したヒシクイが来ているというので、知合いと干拓地へ探しに行った。ちょうど、あちこち稲刈りの日でコンバインが機械音を立てて動き回っている中、ヒシクイもどこかに避難したのか見つけられずじまい。次の日一人で探しに行き、やっと見つけた。 だ…

畑のホウロクシギ

台風の風が強い海辺を避け、刈取り間近の稲田の横の畑をホウロクシギが歩き回っていた。車を停めると一度飛んで逃げたように見えたのだが、ぐるりと廻って元の畑に戻ってきた。ここに何か好物がいるのかもしれない。 再びそっと車を近づけると、少しずつ遠ざ…

ソリハシシギ、トウネン、ハマシギ

3羽の小さなシギがどこからか飛んで来て、目の前の石積みに停まった。てっきり同じシギが3羽と思って覗いたら、3種類が1羽ずつ。 ソリハシシギとハマシギ、 そしてハマシギの横ではトウネンが寝ています。ハマシギはいつも大集団で飛び回ってるのを見て…

オオソリハシシギ

以前から鳥に多少の関心はあったものの、2・3年前まで足繁く干潟に通うこともなく、鳥の渡りは秋の終わりで寒くなる頃、10月下旬から11月になんだろうと思いこんでいた。しかし鳥見の先輩に聞いて来てみると、確かに8月下旬から次々と渡りのシギが見られ…

ダイシャクシギと ホウロクシギ

シギ達の渡りも本格化したと聞き、出かけてみた。汐の引き始めた河口、ダイシャクシギが餌を探している傍で、似てはいるけどダイシャクとは少し異なる印象のシギが同じように餌をあさっていた。写真にして比較してみると、やはり羽の色合いや腹の下の白さが…

サンショウクイ飛翔

久々にサンショウクイの渡りを見に出かけた。観客の姿が消えた山頂に、20羽くらいずつの小さな群れが2つ3つとやって来て、やがて対岸目指して海を渡っていった。 曇りがちで今一つだが、”十字架”に喩えられるサンショウクイの飛翔も一応撮れた。私のカメラ…

サンショウクイ

9月第一週、ここでは毎年サンショウクイの渡りの季節である。昨年は8時すぎに一度来たが、九州を目指し空高く飛んでいく50羽の群れを双眼鏡で追いかけたのみ。 今年は鳥の姿をカメラに収めようと朝6時半頃に来てみたが、既にバーダーの車が5・6台。寝坊し…