草季想風

草に季節をたずね、季節に風を想う

2020-01-01から1年間の記事一覧

ミヤコドリ

ミヤコドリが来ていると聞き、海岸に下りて探してみた。ちょうど干潮と満潮との中間で、干潮で広がった砂浜がかなり狭くなっている。その波打ち際を双眼鏡で探していくと、遠くの取り残された砂州の波打ち際に赤い嘴の目立つ鳥が見つかった。 砂州には数羽の…

鷹の渡り

今年も西に向かって渡っていく鷹を観察した。この辺りを渡っていく鷹は、時折りサシバやノスリが混じるものの、ほとんどがハチクマである。東の山々から現れて頭上を飛んでいく時、東の雲間に見えたかと思うとはるか上空を羽搏きもせずに通り過ぎる時、天候…

シギ、鴫、とりどり

9月にはこの辺りでも本格的に秋の渡りが始まる、ということで、春の渡りの写真は出し納め。今年の春は、渡り鳥の数というより、普段あまり見られないシギや数少ないシギ類が複数で次々に訪れてくれた楽しい渡り観察だった。4月終わり頃から5月にかけては…

コアオアシシギとアオアシシギ

もう帰りの渡りが始まっている時期に5月の出会いを書くのはいかにも時期遅れだが、今年はコアオアシシギをちゃんと識別することができた。コアオアシシギにはこれまでも何度か出会ったと思ってはいるが、単独でいる時にはその識別に何とも自信がない。それ…

ヒクイナ

ヒクイナ、野鳥の会の解説によれば、暖地では越冬するものもいるとある。ということで、本当は夏に来る鳥らしい。6年前の一瞥以来、ずっと「ゆっくり見てみたい」と願っていた鳥だ。 しかし、その6年前の出会いは冬場に葦原の水辺で珍しい小鳥を待ち続けて…

ヒバリシギ

ウズラシギを見れば、次はヒバリシギに会いたい。4月の終わり頃、干拓で一羽見たと聞いて探してみたが、全く影も見えず。ところが、数日後、干拓を諦めた帰り道で立ち寄った水路で出会えた。タシギとコチドリ、タカブシギが目に入って車を止めると、すぐ手前…

ウズラシギ

4月後半から5月初め、いくつかの異なる場所・日時でウズラシギを見掛けた。これまでも年1回は出会っている鳥だが、今年は回数も数も多い。出掛ける回数が多かった?かも知れないが、それは出掛ければ何かに出会えたから、という理由もある。やはりこの辺…

オジロトウネン、トウネン

4月の初め、シマアジが居るというので見に行くと、見慣れぬ小さなシギが池の端っこで飛び回っていた。枯れた植物が積み重なり島のようになっている”陸地”の上をチョコチョコと歩き廻り、餌を探している。 時期的にみて、大きさからトウネン?と思ったが、昨…

ツルシギ(夏羽)

4月が終わる頃、数十羽のカラスが田植えの始まった干拓のあちこちに屯していた。干拓の奥の方にもカラスが20羽近く見え、その奥に黒い鳥が水の中を歩いていたが、近づくまでは「あれもカラスだろう」と思っていた。念のためにと思って双眼鏡で覗くと「明らか…

ツルシギ(冬羽)

4月の初め頃、田んぼの間の小さな水路に1羽のツルシギが降りていた。北へと向かう渡の途中だろう、まだ冬羽。脚が朱(あか)いのが特徴。 毎年、1羽2羽程度を見かけたという情報を聞くのだが、20m以内でゆっくりと撮影できる機会はあまり無かった。やっ…

セイタカシギ飛翔

何度もセイタカシギに出会うと、優雅な飛翔姿も何度か披露してくれた。 食餌中に近づいて来たカラスを嫌がって飛ぶことは何度もあった。比べるとカラスの体の方が倍くらいあるので、やはり近づかれると怖いのだろう。 見ていると、カラスの方はわざと嫌がら…

セイタカシギの水浴び

水田にセイタカシギが座り込んでいた。いつも長い脚で歩き回っている姿しか見たことが無かったので、一瞬、怪我でもしたのかと思った。数日前に、腹部に大怪我を負ってふらふらと元気なく佇んでいるセイタカシギを見たことがあったし、ハヤブサがセイタカシ…

セイタカシギ

4月中旬から5月初旬にかけてセイタカシギが通り過ぎる。 今年は、この辺りにはやけに多くのセイタカシギがやって来た。いつもは2~3羽に出会えるだけでも嬉しい気分になるのだが、今年は延べ70羽にもなり「またセイタカシギか、ここにもセイタカシギが・・…

ノビタキ

4月の半ばころには、あちこちの草地や田の畔にノビタキがやって来る。この辺りは春と秋に渡りの途中に通り過ぎるのみで、短い間だけ見かける。今年は10日前後に見かけ初め、20日頃にはほとんど見ることが無くなった。 雌は秋の姿との違いが分からず、また離…

シマアジ

3月が終わる頃にシマアジがやって来た。これまでは、シーズンに2度見れるかどうかで、なかなか会えない鳥だ。出会えても遠くに1羽だけとか、葦の向こうに見え隠れするのを草間から何とか判別できる程度の写真しか撮れなかったり。ところが、今年は近くでし…

キクイタダキ

「キクイタダキ」、それは「頭の上に黄色い菊の花びらを載せているように見える」ところで付いた名前なのだそうだ。確かに、よく見ると頭の中央に小さく”黄色い鶏冠(とさか)”のような羽毛があり、時々それを逆立てるように見える。 3月の末の頃、松の枝間…

マヒワ

春の初め、初めてマヒワに出会うことが出来た。「マヒワは結構よく見る」と言われるのだが、マメな鳥探索をサボっている私にはやっとのことで初見となった。 まだまだ結構な種類の「よく出会える鳥」が私には残っているのだが、マヒワの姿を図鑑で見て、早く…

ミヤマホオジロ

冬の晴れ間に出かけた時、開けた草地から里山への入口付近、枯れ葉が積み重なるまばらな林の中にミヤマホオジロを見つけた。 雄雌まじりの数羽が散らばり、落ち葉の間に虫でも探しているのだろうか? その中で顔の黒さと眉紋の黄色が目立つ雄。 雌では眉紋の…

ルリビタキ

碧と黄色の綺麗な姿を一度ゆっくり堪能したいとは思いつつ、たまに通り過ぎるだけの出会いしかなかったルリビタキ。これまでは薄暗い藪の枝にとまる若い雄の姿を何とか1・2枚撮れただけである。 今年、別の鳥を狙って待っていた水辺で運よく若いルリビタキ…

マナヅル

この辺りで見ることができるもう一つの鶴、マナヅル。 毎年必ずとはいかないまでも、その気で探せばほぼ毎年のように見ることができるようだ。だが「○○にマナヅルが来ている」と聞いても、2・3日のうちに見に行けるとは限らないし、数時間後に行ってみても既…

トラツグミ

トラツグミは人が誰もいなくなった広場の真ん中で、ポツンと一羽だけでのそのそと動いている。まずは遠目から証拠写真を撮り、少しずつ近づいた。 別の場所での探鳥中、「トラツグミが居る」というので急いで向かった。ずっと見たいと思いながらまだ出会えな…

ナベヅル

この辺りで見られる鶴の一つ、ナベヅル。何といっても出水平野のナベヅルは有名で、中国地方では山口・八代盆地にも地図上にはナベヅル飛来地と書いてある。しかし、野鳥を見始めるまでは、ほぼ毎冬一度は鶴がやって来ていることを知らなかった。もちろん、…

サカツラガン

1か月以上前に来た時に、上流・下流と探してみて見つけられなかったサカツラガン。まだ見たことがない鳥だが、もう居なくなったと思って諦めていた。どころが、たまたま行き会った方に「2・3日前に見に行ったら、まだ居たよ。」という情報をもらい、2日後に…

キレンジャク

「ヒレンジャク200羽に、キレンジャクが数羽混じってる」というので、ヒレンジャクの群れの中にキレンジャクを探した。「ヒレンジャクは尻尾が緋色」に対し、「キレンジャクは黄色い尻尾」を持っているはず。枝にとまるヒレンジャクの群れを一羽ずつ、その尻…

ヒレンジャク

「ヒレンジャク200羽」という連絡を受け、少々遅れたが昼頃に公園を訪れた。駐車場に車を入れると、さっそく目の前の高い木の梢にレンジャクらしき群れがとまり公園を見渡していた。逆光なので肉眼では緋/黄の区別がつきにくいが、写真で確認すると、ほぼヒ…