草季想風

草に季節をたずね、季節に風を想う

畑のホウロクシギ

台風の風が強い海辺を避け、刈取り間近の稲田の横の畑をホウロクシギが歩き回っていた。車を停めると一度飛んで逃げたように見えたのだが、ぐるりと廻って元の畑に戻ってきた。ここに何か好物がいるのかもしれない。
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再びそっと車を近づけると、少しずつ遠ざかるものの飛ぶ様子は無い。しきりに下を向いて何かを探している。これまで干潟の砂の上でしか見なかったが、緑一面に包まれたシギの姿もいいものだ。
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撮ってる間は何か食べているらしいとしか分からなかったが、写真を見て分かった。Focusを合わせながら適当に撮ったにすぎないが、嘴に餌を捉えた写真が数枚。その中ではっきりと形が分かった”餌”は、”カエル”だった。
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雨の畑で、這い出してきたアマガエルを獲っていたのだ。これが彼らの今日のご馳走だったらしい。カエルがいると分かったので、一度は驚いて逃げたものの他所に行かずに戻ってきたのだろう。いつも干潟でカニを食べている姿しか見なかったが、こういう所にも来るとは初めて知った。