草季想風

草に季節をたずね、季節に風を想う

サンショウクイ

9月第一週、ここでは毎年サンショウクイの渡りの季節である。昨年は8時すぎに一度来たが、九州を目指し空高く飛んでいく50羽の群れを双眼鏡で追いかけたのみ。

 今年は鳥の姿をカメラに収めようと朝6時半頃に来てみたが、既にバーダーの車が5・6台。寝坊したようで少々恥ずかしい気持ちになりながら、これまた皆さんから比べれば見劣りするカメラをぶら下げ、何とかこれで撮れる距離に来てくれるのを待った。しばらく待つと、山頂下の林の上をサンショウクイの小さな群れが翔び歩いているらしく、ヒリヒリという鳴き声が耳に届き、頭の上に飛び出したサンショウクイの群れは、何度か届く距離の枝にとまってくれた。サンショウクイ・雄。
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そして、穏やかな顔つきに見えるサンショウクイ・雌。
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枝にとまって草むらの虫を狙い、さっと飛び出してホバリングし飛んでいる虫を捕まえる様子、捉えてきた虫を枝に叩きつけて弱らせて飲み込む仕草、サンショウクイのいろんな姿を観察できて満足したが、空飛ぶ十字架と例えられる飛翔を撮れなかったのが心残りだ。それはまた次の課題としよう。