草季想風

草に季節をたずね、季節に風を想う

2016-01-01から1年間の記事一覧

コハクチョウ

この辺りで野生の白鳥が見られるなど思ってもみなかったが、野鳥を見るようになって、ひと冬一度くらいは1羽~数羽のコハクチョウが見られることを知った。 今年はさらに日本海側に足を伸ばし、冬枯れの田畑に百羽単位のコハクチョウが群れる光景を見ること…

ベニヒワ

珍しい鳥が来ていたらしい。休みの日に「もしかしてまだ居るかも」と出掛けたが、残念。影も形も無い・・・というより、島は強い風でとても小鳥が飛び交うような状況じゃない。 「これじゃ、もしまだ居たとしても現れる訳もない・・・」と諦めた。それならせ…

ハクセキレイ

別にめずらしくもなく、年中いるハクセキレイ。 でも、車のワイパーに留まられたのは初めて。 何だか、やけにボロボロに見える。 まだ若いのだろう。ガラスを隔て50cmの目の前に居る人間には、まるで気づかない様子。 せっかくだから写真を撮ろうと思うが、…

キセキレイ

キセキレイは特に秋の鳥ではない。それ以外の季節に通りすがる場所ではハクセキレイやセグロセキレイばかりなので、鷹の渡りの時期、山への道で出逢うキセキレイが秋を感じさせる鳥となってしまった。 湿った暗い道を上がる途中、ヒラヒラと飛び上がる白っぽ…

メボソムシクイ、サンショウクイ

”渡り”の追っかけは、毎年9月始めのサンショウクイから始まる。朝早く山に上がり、空気が暖まり始める頃にヒリヒリという声と共に現れるサンショウクイを待つ。 サンショウクイが少ない日は、出待ちの間にカメラマンの前をコサメビタキやエゾビタキ、たまに…

コチドリ・・・?

ツバメが来てツバメチドリと来れば、次はチドリ・・・というわけではないだろうが、ツバメチドリの場所へと行く途中、田んぼの中にチョコチョコ歩くチドリを見つけた。 小さいうえに絶えずチョコチョコと走り回るチドリは、なかなかうまく収まってくれないが…

ツバメチドリ

夏が終わる頃。そろそろツバメの大群の塒入りが話題になり、渡りの気配も届く頃だと思っていたら、聞こえてきたのはツバメチドリという名前。初見となる私としては、ともかく写真一枚でもと出かける。「動かないので見つけるのが大変」と聞いたとおり、教わ…

白いツバメが来た

夏の終わり、白いツバメ(つまりアルビノ)がいるというので探しに行った。田んぼの稲すれすれに飛び回る白いツバメは、双眼鏡で一度見渡しただけですぐに見つかった。 早速カメラを取り出したが、ツバメの飛翔は何しろ速い。その上、ひっきりなしに方向を変…

ヨシガモの夏

先日のカイツブリの巣の写真、カイツブリの座り込む浮巣の向こう側を泳ぎ去るカモの姿に??と思った方も居られたかも。そう、この季節に居るはずのない(?)カモが視界を横切ったような。 そう、「私がヨシガモです」と見せつけるかのように、真夏が近づく…

カイツブリの夏

夏本番が近づき、例年どおりカイツブリの子育が見られるはずだ。 池の中央付近に2箇所、浮巣の上にカイツブリが座り込んでいる。卵を抱いているのだろうか? それにしても水草を積み上げたたけの簡単な巣である。何より親が居ない時、空から卵や雛が丸見えに…

チリアヤメ

先月のこと。小鳥でも探そうと出掛けた公園、湖畔の草地で初めての花を見た。 紫色の花弁が三つ、花の大きさの割に草丈の低さが印象的。一面に咲いてるのに、どれがその花の葉っぱなのか、立ったままでは分からない。 膝をつき姿勢を低くして撮影すると、花…

キアシシギ

干潮で水際がずっと遠くなってしまった干潟、遠い水際にチュウシャクシギが数十羽いるようだが遠すぎる。もしかして・・と思いつつ、そっと堤防から顔を出し真下の狭い流れを覗き込む。そこには思った通り小さなシギが数羽、忙しく歩き回っていた。 背が低く…

タカブシギ

綺麗に晴れた空を見ると、家にいるのは勿体ない。新年度開始の忙しさで渡りの時期をまだ体感できておらず、どこかにそんな景色はないものかと干拓を訪ねた。 あちこちの田に水が張られ、すでに田植えを終えた場所もある。そんな水田の端っこに小さなシギの群…

楠の落葉

月が変わり桜が咲き始めると、楠の下に落葉が積もり始めた。 春風に散らされ、また吹き集められる楠の落葉を踏み、若い仲間たちが住み慣れた地を離れ新たな人生への一歩を踏み出して行く。 楠落葉踏み 旅立ちの君送る 古い葉が赤茶色に変わり散っていく一方…

ハイイロチュウヒ

土曜日の昼下がり、堤防でも一回りでもしてみようか・・と目的も無く車を走らせ、田んぼの縁のビニール袋に気を取られて車を止めた。何だ、やはりビニールかと思った次に、その向こうに広がる緑の中に白っぽい鳥が降りていることに気付いた。もしかして・・…

ユリカモメ

河口の磯を飛ぶユリカモメ。小型のカモメだ。ズグロカモメと較べ、どちらかといえば干潟より海上を飛び回るような気がする。 脚と嘴が鮮やかに赤い。 海に浮かぶ岩場で何か見つけたらしい。しばらくホバリング。 そして、岩の間を目掛けて一気にダイビング。…

ズグロカモメ

この辺りで冬になると見掛ける小さめのカモメ。絶滅危惧種Ⅱ類に指定されているズグロカモメだ。毎年決まってこの干潟を訪れ、あちこち飛び回って被写体になってくれる。 同じくらいの大きさのユリカモメに比べると、脚が赤くなく、嘴が黒い。 ウミネコやカモ…

雪の日の鳥たち-Ⅱ

大雪の日には冷え込みで水道管が破裂、県内・隣県には1週間経っても断水が続く地区があるという。雪に加え、この辺りでは破格の冷え込みだったことが分かる。そんな日も鳥達は、我々より高い体温を保つために雪の中で飛び回り餌を探していた。小さな小鳥には…

雪の日の鳥たち

珍しく多く、そして長く雪が降った日、いつもの干拓付近もすっぽりと雪をかぶり、畑も枯れ草もほとんど見えなくなった。 こんな日、鳥たちはどうしているのだろう?と車で回ってみる。真っ白に雪に埋もれた道端、少しだけ残った草の穂に小鳥たちが群がってい…

ミコアイサ

鳥を見始めた頃は、開けた場所で手軽に見られるカモばかり見て覚えた。カイツブリ、カルガモにマガモ、ヒドリガモ、そしてオナガガモなど、よく見るカモ類を覚えた頃、近くの公園を散歩中にツーッと一直線に泳ぐ白いカモを見た。 双眼鏡で見ると、野鳥図鑑の…

スズメ

冬の枯野や道路脇の潅木の藪には、スズメの群れがパラパラと飛び回っている姿をよく見る。 春には住宅地の屋根や軒下を飛び歩き、チュンチュンとうるさく囀るスズメも、冬の野原ではホオジロなどに混じり野生味が漂う。 たまに電線に止まっているのを見て、…

カシラダカ

初めてカシラダカを見たのは住宅地に近い公園だったと思う。多分、一羽だけポツンと枝に止まっていた。カメラをバージョンアップしてから、ホオジロを取り直そうと野っ原で探している間に、肉眼で断定し双眼鏡で確認しなかった”思い込みホオジロ”の中に、カ…

コウノトリ2

先月初めて出逢ったばかりのコウノトリに、元旦早々、出逢った。 先月とは別個体。田んぼの中をゆっくりと歩き、餌を探していた。 田んぼの端っこまで行った処で、先行のダイサギ、アオサギとコウノトリの間隔が詰まり、誰が先に畦を渡るのかとしばしもたつ…