草季想風

草に季節をたずね、季節に風を想う

2018-01-01から1年間の記事一覧

ホオジロガモ、カイツブリ

この時期、川の河口近くの海でホオジロガモをときどき見かける。 岸近く居ることはなく、わりと近くで見つけても、ホオジロガモはこちらの姿を見つけてどんどん遠ざかってしまうのが常である。 ところがこのあいだは、河口からかなり遡った中洲の岸近くで餌…

紅葉

暖かい日が続いた秋の終わり、冬の寒さとの間をはっきり区別するかのように一気に木々が紅葉した。 ひんやりとした暗い林を行くと、木々の向こうに赤く輝くような見事な紅葉が見えた。ここが冬との境目だ・・と示すように、鮮やかな紅葉が行く手を遮っている…

SAGAの旅-2(アトリ、コゲラ、カササギ)

午前中の用が終わり空き時間に有明海を目指すが、時間は足りそうにない。途中、「森林公園」という標識を見つけたので、より近い公園へと方向転換。何か小鳥に出会えることを期待した。 出会えたのは御馴染みさんだったが、それぞれに面白い姿を見せてくれた…

SAGAの旅(カワセミ、クサシギ、カワラヒワ)

ちょっと用事ができて、佐賀まで一泊旅行。鳥見が目的ではないが、佐賀平野の何処かで何かの鳥に出会うかもしれない・・と、一応望遠レンズなどを車に積む。空き時間があれば有明海の干潟まで行けるかな、などとも思いながら。 1日目は空き時間に鳥との出会…

シロチドリ親子、その4

少々忙しい日が続き、シロチドリ親子のその後が尻切れになってしまったが、やはり巣立ちの最後を書いておかなければ・・と、1ヶ月半遅れで続きをupすることにした。 5月末、シロチドリの雛たちは一目では親と区別できないくらいに成長していた。餌を摂る時…

アメリカコガモ

日曜の朝、「アメリカコガモがいるので早く来て!」との連絡あり。鳥の名前に「アメリカ何とか」というのは時々聞くが、コガモにも ”アメリカ製”があったとは。さっそく図鑑で特徴を確かめ、急いで駆けつけた。すでに何台ものカメラが並び、探す必要もない。…

シロチドリ親子、その3

シロチドリの雛たちの成長が気になり、時々様子を見に行った。5月の下旬には砂地の草叢から転石の浜へと頻繁に出かけ、石ころの間を歩きながら餌を探すようになった。時々、砂の中から何か長いものを引っ張り出すように背伸びする。何をしているのか気になっ…

セイタカシギ

今季初めてセイタカシギとの出会い。訪ねると、この日は池に造られた浮島にポツンと一羽で佇んでいた。 アップにすると、じっと視線を遠くに送るような物寂しげな風情。 細い脚一本で立つと、さらに細さが際立ち、脚というより何かの棒の先に止まっているよ…

シロチドリ親子、その2

4月終わりにシロチドリ親子を見てから約2週間、どうしているか様子を観に行った。 双眼鏡で浜をくまなく探すと、砂浜の端っこの草叢、しぼんだ待宵草に隠れて周囲を伺うシロチの雛らしき影を発見。 しばらく見ていると、やがて一目散に走り出す。 体の大きさ…

ツバメチドリ-夏羽

”チドリ”と言えば水辺にいるものが多いが、畑にいる”ツバメチドリ”を見ようと出掛けた。和名には”チドリ”の名を持つがコチドリ・シロチドリのグループとは属が異なる。畑の中央でじっと立ち尽くし、”チドリ”のようにチョコチョコと歩き回る様子はない。 体は…

コチドリ

この春初めてのコチドリ。コチドリには浜辺より水路や池の岸でよく出会う。 夏羽になると、顔の黒バンドとくっきり黄色いアイリングがいかめしい。首の幅広い真っ黒の輪を見せて振り向き、睨むような視線にレンズ越しに目が合うと、「お食事中申し訳ありませ…

メダイチドリ

チドリ続きで先月のこと。ハマシギの群れを撮ろうとしていたら、頭の茶色と目の周りの黒が目立つメダイチドリが混じっていた。 メダイチドリを略したらメダチ(目立ち)、確かに肉眼でもわかるほど目立つ。彼らも自分が目立つと知っているのか、近づいていく…

シロチドリ

4月の終わり、海岸でシロチドリを見つけた。 小さな川の出口では、やって来たシロチドリが流れに入っていく、 と思ったら、流れの水に何度も頭を突っ込み水浴びを始めた。 干潮時の干潟で流れ込む真水に入って水浴びする様子は、シギやカモでも見かける。時…

オオルリ-2

再びオオルリの声を聞こうと出かけた。山の入口付近で啼き声を聞き、目を凝らして林を見回すと、枝の間を飛ぶ影が見えた。その影を追い続けると、やっと明るい場所に出てきた。 何か細長いものを咥えている、虫のようだ。枝を飛び回りながら餌を獲っていたら…

オオルリ

ウグイスと並び春には声を聞きたい三大名鳥の一つ、オオルリ。2日前は雨模様で気温が低く、姿はおろか声さえ全く聞くことができなかった。今日も同じか・・と思いつつ山に入ったが、何とか啼き声を捉えることができた。 声のする木の下に立止まり、目が回る…

ウグイス

桜が爆発的に満開をむかえ、またたく間に葉桜に変わっていった。 春の陽気の中、久しぶりに訪れたフィールドはウグイスの啼き比べが盛んだ。あちこちから声はしても姿を見るのが難しいウグイス。枝先で啼く姿を見たのはこれまでに2度きり、カメラを持ち歩く…