草季想風

草に季節をたずね、季節に風を想う

紅葉

暖かい日が続いた秋の終わり、冬の寒さとの間をはっきり区別するかのように一気に木々が紅葉した。
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ひんやりとした暗い林を行くと、木々の向こうに赤く輝くような見事な紅葉が見えた。ここが冬との境目だ・・と示すように、鮮やかな紅葉が行く手を遮っている。
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野を行くと、今度は道路際に自生する大小の櫨の葉が真っ赤に色づいている。
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「ああ、冬が近づいたんだな。」と実感しつつ、子どもの頃に遊びまわった野山で見た真っ赤な櫨を思い出す。葉が蒼いうちは気づかずに傍を平気で通り抜けた櫨だが、秋の終わりころ真っ赤に色付くと「ハゼだ、かぶれるぞ!」と口々に言い合い、距離を取りそっと避けて歩いたものだ。