草季想風

草に季節をたずね、季節に風を想う

2019-01-01から1年間の記事一覧

ソリハシセイタカシギ(アボセット)

11月末の午後、「何年振りかで例の鳥が来ているよ」と言われ、いそいそと出掛けた。その鳥はソリハシセイタカシギ、学名 Recurvirostra avosetta の種名を取って通称アボセットとと呼ばれている。数日前に発見されたということ、この日も先着した数人のカメ…

チュウカナダガン??アラスカシジュウカラガン

11月、干拓を周っている時、水路に喉元の白いガンが居ると教えられた。確かに水路に浮かぶホシハジロやヒドリガモの群に混じり、大きな水鳥が5羽泳いでいる。体が黒っぽくて喉元が白いのは遠目でシジュウカラガンと思った。一緒にマガンが4羽。 後になって「…

カンムリカイツブリ

カンムリカイツブリは冬の河口や池でよく見かける鳥だ。遠目にも白くてよく目立つし、盛んに潜水を繰り返すしぐさも興味深く、見慣れたカモ類しか見つけられない時にはついレンズを向けて何枚か撮ってしまう。しかし、この日は初めて見る光景だった。 いつも…

鷹待ち山の小鳥たち

ハチクマの渡りを待つ山頂付近の木々には時折り小鳥たちも姿を見せ、いっこうに鷹が現れない時間帯の退屈凌ぎにそんな小鳥にレンズを向けることもある。この時期にこの辺りを通り抜けるコサメビタキや、少し遅れて現れるエゾビタキ。 コサメビタキ この日は…

ハチクマの渡り

9月中旬から10月初旬にかけて、蜂を食べる鷹・ハチクマが中国地方を縦断し西へと渡っていく。関門海峡上空を九州へ、その後は東シナ海を渡り大陸、さらに2~3か月を掛け東南アジアからインドネシアまで渡るそうだ。この数年、この時期は天気を見て近くの山…

オオジュリン

3月末の旅。新潟まで行ってオオジュリンだけ? と言われそうだが、ここは幅1~2mくらいの葦の群生で見つけやすく、しかも人が通る道の近くにもかかわらず頻繁にオオジュリンがやって来るので、写真を撮るには良い場所だった。 地元の葦原にもオオジュリン…

コハクチョウ、オオハクチョウ

先月末に新潟平野を訪ねた。冬鳥の北帰と夏鳥のちょうど端境期。鳥は少ないと覚悟はしていたが、車で1時間、福島潟まで足を伸ばしても冬鳥の象徴・白鳥は一羽も居ない。新潟平野の北端、村上まで行けばまだ数羽くらい残っているかもしれないと聞いて、意地で…