草季想風

草に季節をたずね、季節に風を想う

チリアヤメ

先月のこと。小鳥でも探そうと出掛けた公園、湖畔の草地で初めての花を見た。

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紫色の花弁が三つ、花の大きさの割に草丈の低さが印象的。一面に咲いてるのに、どれがその花の葉っぱなのか、立ったままでは分からない。

膝をつき姿勢を低くして撮影すると、花の柄の付根から細い葉っぱが2つ3つと伸びていた。
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これまで見たことのない花、調べても分からないかなと思いきや、「三弁で紫色」というキーワードですぐに出てきた。「チリアヤメ」という名前だそうだ。何と大正時代に日本に入った外来種で別名「ハーベルティア」アヤメ科、と言われてみればなるほど確かに「小さいアヤメ」だ。
 園芸種として育て方も載っていた。数十年の人生、そしてこの公園でも見たことなかった(と思う)が、それにしてはあちこちに咲き広がっていた。種が飛んできたのか、誰かが持ち込んだのか?関東以西では野生化も・・とある通り、もはや野草として季節に溶け込んでいた。