草季想風

草に季節をたずね、季節に風を想う

カイツブリの夏

夏本番が近づき、例年どおりカイツブリの子育が見られるはずだ。
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池の中央付近に2箇所、浮巣の上にカイツブリが座り込んでいる。卵を抱いているのだろうか?
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それにしても水草を積み上げたたけの簡単な巣である。何より親が居ない時、空から卵や雛が丸見えになるのじゃないか?・・・しかも巣は池の中央付近に浮かんでおり、隠しようもない。これではカラスやトビに狙われたらどうしようもない、まさに危険が一杯だ。

親子連れは居ないかなと探すと、水草が茂る中にポツンと雛が浮かんでいた。
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近くに親鳥が居ないな・・・と思った矢先、数m離れたところにカイツブリの成鳥が浮かび上がった。

すると、その成鳥はものすごい勢いで雛に向かって突進。
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雛は驚いて潜り、しばらくして浮かび上がる。すると、またまた、その雛を威嚇するかのように成鳥の突進が三度繰り返された。一瞬何が起きたか?と思ったが、考えてみれば「親離れ」の儀式だったのかもしれない。
 やがて雛が近くに浮かんで来ないのを確かめ、その親鳥?は餌を求めて潜水を再開した。