草季想風

草に季節をたずね、季節に風を想う

タカブシギ

綺麗に晴れた空を見ると、家にいるのは勿体ない。新年度開始の忙しさで渡りの時期をまだ体感できておらず、どこかにそんな景色はないものかと干拓を訪ねた。
 あちこちの田に水が張られ、すでに田植えを終えた場所もある。そんな水田の端っこに小さなシギの群れがいた。近づこうとすると、田んぼの反対側に飛ばれてしまった。
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しかし、運良く別の数羽が餌を探しながら近づいて来る。今度は静かにしてじっと待って撮った。
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図鑑と照合して、タカブシギの群れと確認。
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歩き回るシギを撮りながら、20数羽が全て同じなのか確かめた。
 すると、畦の際に一列に並んで休んでいる中に、一羽だけ模様の違うシギが混じっている。幸い、車に馴れたのか逃げないのを良いことに、僅かずつ動かしてさらに近づき撮影。
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タカブシギの群れの中に一羽だけキリアイが混じっていた。
 その後、別の水田にもタカブシギの群れを見つけたが、面白いことにその群れにもキリアイが1羽だけ混じっていた。偶然なのか訳があるのか、・・・ともかく、久々に確認した鳥達の旅姿に、季節は止まらずに移っているのだと感じることができた。