草季想風

草に季節をたずね、季節に風を想う

ユリカモメ

河口の磯を飛ぶユリカモメ。小型のカモメだ。ズグロカモメと較べ、どちらかといえば干潟より海上を飛び回るような気がする。
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脚と嘴が鮮やかに赤い。イメージ 6
海に浮かぶ岩場で何か見つけたらしい。しばらくホバリング

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そして、岩の間を目掛けて一気にダイビング。

 同じような河口地区で結構な干潟も出るのに、何故かこの辺りではズグロカモメを見かけない。一方、ズグロカモメが群れる干潟でユリカモメをあまり見ない気がする。ユリカモメは港や工場など人工物が多い所でよく見かけ、ズグロカモメはそんな環境を嫌うのかもしれない。
 そう言えば、公園で子供が白鳥にやったパンを横取りしに集まっていたカモメはユリカモメだった。
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水面に落ちるまで待ちきれず、手から離れたパンを空中で捕えようと、限りなく人に近づいて来たものだ。
 そのむかし、出港した連絡船を追っかけて来て旅情をかき立ててくれたのもこんなカモメだったような気がする。その頃は冬の渡り鳥と知らず、やけに多い時少ない時があるものだと不思議に感じたのを覚えている。言わば、人懐っこさを感じさせるカモメなのだろう、遊覧船などにユリカモメという名をよく見るのもそのせいか。

人工物を背景に飛ぶユリカモメ、
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人と海の間を取持ってくれているようで、それはそれで風情がある。
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先述の公園の池もそうだが、ユリカモメが淡水池で休む姿を見かける。羽に付いた塩を洗っているのか、さかんに水浴びをする様子も時折り見かける。
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割り込んで来るセグロカモメと並ぶと、大きさの違いが分かる。

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「おっとっと! 突然走り出すなんて無しにしてよ、セグロカモメさん」