草季想風

草に季節をたずね、季節に風を想う

#冬

コハクチョウ、オオハクチョウ

先月末に新潟平野を訪ねた。冬鳥の北帰と夏鳥のちょうど端境期。鳥は少ないと覚悟はしていたが、車で1時間、福島潟まで足を伸ばしても冬鳥の象徴・白鳥は一羽も居ない。新潟平野の北端、村上まで行けばまだ数羽くらい残っているかもしれないと聞いて、意地で…

ホオジロガモ、カイツブリ

この時期、川の河口近くの海でホオジロガモをときどき見かける。 岸近く居ることはなく、わりと近くで見つけても、ホオジロガモはこちらの姿を見つけてどんどん遠ざかってしまうのが常である。 ところがこのあいだは、河口からかなり遡った中洲の岸近くで餌…

アトリ-2

アトリ追加版、今回は木の枝にとまるアトリ。 畑で群舞するのも見応えあるが、一羽ずつ見るなら枝で木ノ実を啄いたり2・3羽で追いかけ合っている姿に可愛さがある。 秋に畑で見た群れが冬に入って山野での餌探しのため小グループに分かれたのか、あるいは…

コチョウゲンボウ

冬の色が消え、春色が日増しに濃くなっている。冬といえばチョウゲンボウの方をよく見かけたのだが、この冬はコチョウゲンボウの方に良く出逢った気がする。 コチョウゲンボウという名前から、チョウゲンボウを小型にしたような鳥なのかと思っていたが、飛ぶ…

ベニヒワ

珍しい鳥が来ていたらしい。休みの日に「もしかしてまだ居るかも」と出掛けたが、残念。影も形も無い・・・というより、島は強い風でとても小鳥が飛び交うような状況じゃない。 「これじゃ、もしまだ居たとしても現れる訳もない・・・」と諦めた。それならせ…

ハイイロチュウヒ

土曜日の昼下がり、堤防でも一回りでもしてみようか・・と目的も無く車を走らせ、田んぼの縁のビニール袋に気を取られて車を止めた。何だ、やはりビニールかと思った次に、その向こうに広がる緑の中に白っぽい鳥が降りていることに気付いた。もしかして・・…

ユリカモメ

河口の磯を飛ぶユリカモメ。小型のカモメだ。ズグロカモメと較べ、どちらかといえば干潟より海上を飛び回るような気がする。 脚と嘴が鮮やかに赤い。 海に浮かぶ岩場で何か見つけたらしい。しばらくホバリング。 そして、岩の間を目掛けて一気にダイビング。…

ズグロカモメ

この辺りで冬になると見掛ける小さめのカモメ。絶滅危惧種Ⅱ類に指定されているズグロカモメだ。毎年決まってこの干潟を訪れ、あちこち飛び回って被写体になってくれる。 同じくらいの大きさのユリカモメに比べると、脚が赤くなく、嘴が黒い。 ウミネコやカモ…

雪の日の鳥たち-Ⅱ

大雪の日には冷え込みで水道管が破裂、県内・隣県には1週間経っても断水が続く地区があるという。雪に加え、この辺りでは破格の冷え込みだったことが分かる。そんな日も鳥達は、我々より高い体温を保つために雪の中で飛び回り餌を探していた。小さな小鳥には…

雪の日の鳥たち

珍しく多く、そして長く雪が降った日、いつもの干拓付近もすっぽりと雪をかぶり、畑も枯れ草もほとんど見えなくなった。 こんな日、鳥たちはどうしているのだろう?と車で回ってみる。真っ白に雪に埋もれた道端、少しだけ残った草の穂に小鳥たちが群がってい…

ミコアイサ

鳥を見始めた頃は、開けた場所で手軽に見られるカモばかり見て覚えた。カイツブリ、カルガモにマガモ、ヒドリガモ、そしてオナガガモなど、よく見るカモ類を覚えた頃、近くの公園を散歩中にツーッと一直線に泳ぐ白いカモを見た。 双眼鏡で見ると、野鳥図鑑の…

スズメ

冬の枯野や道路脇の潅木の藪には、スズメの群れがパラパラと飛び回っている姿をよく見る。 春には住宅地の屋根や軒下を飛び歩き、チュンチュンとうるさく囀るスズメも、冬の野原ではホオジロなどに混じり野生味が漂う。 たまに電線に止まっているのを見て、…

カシラダカ

初めてカシラダカを見たのは住宅地に近い公園だったと思う。多分、一羽だけポツンと枝に止まっていた。カメラをバージョンアップしてから、ホオジロを取り直そうと野っ原で探している間に、肉眼で断定し双眼鏡で確認しなかった”思い込みホオジロ”の中に、カ…

コウノトリ2

先月初めて出逢ったばかりのコウノトリに、元旦早々、出逢った。 先月とは別個体。田んぼの中をゆっくりと歩き、餌を探していた。 田んぼの端っこまで行った処で、先行のダイサギ、アオサギとコウノトリの間隔が詰まり、誰が先に畦を渡るのかとしばしもたつ…

シロハラ、エナガ 他

シロハラ・・・この冬は行く先々でシロハラに出会った。それも、ほぼ必ず2羽以上。昨年まで見かけたのは、たいてい木の下の薄暗い影で落ち葉をひっくり返している姿だったが、今年は開けた芝の上や木の枝の上、さらに電線にとまる姿も見た。単に、偶然今年…

オオカラモズとオオモズと

昨冬オオカラモズを見た後、図鑑でオオモズというほぼそっくりの別のモズがいることを知った。ネットに載せられたオオモズの写真は、色や模様が非常に似ている。体長にははっきり違いがあるらしいが、実際に目で見てどんな風に違いを感じるのか、一度は見た…

ミコアイサ

パンダガモと言われるミコアイサ。かつては近くの公園の池に毎年やって来ていた鳥だが、最近はどこどこに来てるという情報を頼りに探しまわらなければいけない。 遠くから一目でわかる雄の白さと、眼の周囲の黒い斑点が印象的で綺麗なカモだが、用心深くてな…

クロツラヘラサギ飛翔

コサギやダイサギなどは首を折り曲げて翔ぶが、クロツラヘラサギはツルのように首を前に伸ばして翔ぶのだと聞いた。干潟から飛び立つのを見て、それを確かめることができた。 「ヨイショッ!」と一羽の飛び立ちを連続写真にしたようにも見えるが、実は横並び…

クロツラヘラサギ

クロツラヘラサギ、近くの河口や干潟には毎年10数羽がやって来る。 河口の砂地で休んだり、干潟の浅瀬に頭を突っ込んで餌を漁る姿にしばしば出くわすが、 いつも遠くて一応それと分かる程度の写真しか撮れなかった。二・三十メートル以内で出逢うことはなか…

アカガシラサギ-2

そうそう、多分もう見れないかなと思っていたアカガシラサギに遭ってしまった。前回は葦の中に半分隠れた感じで良く見れなかったし、「翔んだ!」と思った瞬間、2・3秒後にはもっと深い葦原に飛び込んでしまった。何とかレンズの中には入っていたものの、…

イソシギとクサシギ-Ⅱ

イソシギとクサシギ、その2。イソシギの画像がイマイチだったので、新しいカメラで取り直してみた。 カメラ・レンズが良くなり、画像も多少改善されました。色や形はクサシギに似てるが、大きさについてはイソシギの方が明らかに小さく見えた。 肩先への”白…

アカガシラサギ

2・3週前にアカガシラサギが来ていると教えて貰った沼を、久々に訪れた。前に来た時は時間もなく、現れるまで待てずに見られずじまいだったアカガシラサギ、今回は運良く姿を現してくれた。もうどこかに飛び去ったと思い期待していなかっただけに、何とか…

ホシムクドリ-2

冬の名残りを探して逢えてない鳥さんを探していたら、またホシムクドリに逢いました。前に曇天の下で逢った時にはただ星が付いている事しか判らなかったが、晴れた日のホシムクドリは羽毛が陽光を緑や紫に反射し、想像もしなかったほど綺麗な鳥なのだという…

水場の鳥たち

スポーツ公園の一角を流れるせせらぎの石の向こうにイカルが顔を出した。 2年ぶりの出会いに姿を見たいと待ってたが、残念、そのまま飛んでいった。 しばらくして、ツグミが水を飲みに姿を現す。 その後は、静かに待っているといろいろとやって来た。 アカハ…

ツクシガモ

この冬はあちこちでツクシガモに出逢った。去年までは、遠くの砂州にいる点のようにしか見えないのを頑張って撮ってはパソコン画面で引き伸ばし、ガッカリしていたのを思うと嘘みたいだ。いつ見ても光るような白と茶色のバンドが綺麗なカモである。 みんなで…

ホシムクドリ

ムクドリの群れを見つけたら一通り観察してごらん、もしかしたら珍しいムクドリが混じっているかも・・というアドバイスに従って何度かムクドリの群れを眺めたけど「実際には普通のムクドリばかりなんじゃないか・・」と思いつつ最近は期待を持たなくなって…

チョウゲンボウ

鳥を見始めてから名前を知り、へぇ・・そんな名前のワシ・タカがいるのか、と印象に残り飛翔のシルエットやどんな飛び方をするかなどを読んだ。どこかその内容が記憶に残っていたその冬、偶然車から見た鳥に「お、チョウゲンボウ!」と思わず声が出た。今年…

シロハラ

シロハラも、決して綺麗な目立つ鳥じゃないけれど、この時期には目撃しないと何か寂しく感じてしまう鳥でもあります。雑木林の木々の下を見え隠れしては、カメラを向ける前に逃げられました。結局2・3箇所で見られたものの写真は撮れず、2年前に珍しく我家…

陽だまりのメジロ

陽が傾きかけた午後の陽溜り、こんもりと繁る山椿の木の中からメジロが一瞬顔を出してくれました。周りをうかがっては2・3ど花に頭をつっこみ食事、カメラに気づいたのかまたすぐに椿の中に潜り込んでしまいました。 こういう姿を見ると、庭に椿を植えたくな…

ズグロカモメ

ズグロカモメの換羽が進んでいるというので、渡って行く前に文字通りの「頭黒カモメ」を撮っておこうと出かけました。10日足らずの間にカモ達の姿も減り、飛び回っていたカモメもめっきり目立たなくなってました。何とか30羽くらいのズグロカモメの群れを見…