草季想風

草に季節をたずね、季節に風を想う

雪の日の鳥たち

珍しく多く、そして長く雪が降った日、いつもの干拓付近もすっぽりと雪をかぶり、畑も枯れ草もほとんど見えなくなった。

こんな日、鳥たちはどうしているのだろう?と車で回ってみる。真っ白に雪に埋もれた道端、少しだけ残った草の穂に小鳥たちが群がっていた。
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ヒバリ、
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そしてスズメ。足の先が凍えたのか?
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カシラダカも寒そうだ。寒さのためか、みんなどこか動きが鈍い。
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飛び去る時も雪スレスレ低空飛行。羽ばたきが鈍くて体が持ち上がらないのかなぁ。
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「寒い日は飛び廻らずじっとしてれば良いのに」と思い、すぐに「そんなのは、炬燵に丸まっていられる人間だけの戯言なのだ」と思い直した。雪の中でも、いや、こんな雪の寒い日だからこそ小鳥たちは沢山食べて体温を保たなきゃいけないのだろう、と。昨日までは枯野で食べ放題だった草の実はほとんどが雪に埋もれ、雪の上に出ている数少ない背丈のある草を見つけては群がって啄んでいる。
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それほど高い草でもないが、雪にうずくまるヒバリがしきりに草の実を見上げ、羽を広げては不器用に飛びついていた。

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一方では、ジョウビタキの雌が建物の軒下で風を避けている。「冷たい雪が舞う外には出たくない」とでも言いたげに、近づいても逃げようとしないのだ。「こうやって羽毛を膨らませて静かにしてるのよ、お腹もへるしね・・・」とその目が言った様な気がした。