草季想風

草に季節をたずね、季節に風を想う

#春

シロチドリ親子、その2

4月終わりにシロチドリ親子を見てから約2週間、どうしているか様子を観に行った。 双眼鏡で浜をくまなく探すと、砂浜の端っこの草叢、しぼんだ待宵草に隠れて周囲を伺うシロチの雛らしき影を発見。 しばらく見ていると、やがて一目散に走り出す。 体の大きさ…

ツバメチドリ-夏羽

”チドリ”と言えば水辺にいるものが多いが、畑にいる”ツバメチドリ”を見ようと出掛けた。和名には”チドリ”の名を持つがコチドリ・シロチドリのグループとは属が異なる。畑の中央でじっと立ち尽くし、”チドリ”のようにチョコチョコと歩き回る様子はない。 体は…

コチドリ

この春初めてのコチドリ。コチドリには浜辺より水路や池の岸でよく出会う。 夏羽になると、顔の黒バンドとくっきり黄色いアイリングがいかめしい。首の幅広い真っ黒の輪を見せて振り向き、睨むような視線にレンズ越しに目が合うと、「お食事中申し訳ありませ…

メダイチドリ

チドリ続きで先月のこと。ハマシギの群れを撮ろうとしていたら、頭の茶色と目の周りの黒が目立つメダイチドリが混じっていた。 メダイチドリを略したらメダチ(目立ち)、確かに肉眼でもわかるほど目立つ。彼らも自分が目立つと知っているのか、近づいていく…

シロチドリ

4月の終わり、海岸でシロチドリを見つけた。 小さな川の出口では、やって来たシロチドリが流れに入っていく、 と思ったら、流れの水に何度も頭を突っ込み水浴びを始めた。 干潮時の干潟で流れ込む真水に入って水浴びする様子は、シギやカモでも見かける。時…

オオルリ-2

再びオオルリの声を聞こうと出かけた。山の入口付近で啼き声を聞き、目を凝らして林を見回すと、枝の間を飛ぶ影が見えた。その影を追い続けると、やっと明るい場所に出てきた。 何か細長いものを咥えている、虫のようだ。枝を飛び回りながら餌を獲っていたら…

オオルリ

ウグイスと並び春には声を聞きたい三大名鳥の一つ、オオルリ。2日前は雨模様で気温が低く、姿はおろか声さえ全く聞くことができなかった。今日も同じか・・と思いつつ山に入ったが、何とか啼き声を捉えることができた。 声のする木の下に立止まり、目が回る…

ウグイス

桜が爆発的に満開をむかえ、またたく間に葉桜に変わっていった。 春の陽気の中、久しぶりに訪れたフィールドはウグイスの啼き比べが盛んだ。あちこちから声はしても姿を見るのが難しいウグイス。枝先で啼く姿を見たのはこれまでに2度きり、カメラを持ち歩く…

オシドリ

3月も終わりに近づく頃、オシドリの群れに出逢った。これまでは、オシドリを見るのも撮るのも、いつも山間の池の端っこに集まり水に張り出した木々の陰から出入りする姿を遠くから狙うだけで、まともな写真を撮るのはほぼ諦めてきた。 しかし、その日は百羽…

チリアヤメ

先月のこと。小鳥でも探そうと出掛けた公園、湖畔の草地で初めての花を見た。 紫色の花弁が三つ、花の大きさの割に草丈の低さが印象的。一面に咲いてるのに、どれがその花の葉っぱなのか、立ったままでは分からない。 膝をつき姿勢を低くして撮影すると、花…

キアシシギ

干潮で水際がずっと遠くなってしまった干潟、遠い水際にチュウシャクシギが数十羽いるようだが遠すぎる。もしかして・・と思いつつ、そっと堤防から顔を出し真下の狭い流れを覗き込む。そこには思った通り小さなシギが数羽、忙しく歩き回っていた。 背が低く…

楠の落葉

月が変わり桜が咲き始めると、楠の下に落葉が積もり始めた。 春風に散らされ、また吹き集められる楠の落葉を踏み、若い仲間たちが住み慣れた地を離れ新たな人生への一歩を踏み出して行く。 楠落葉踏み 旅立ちの君送る 古い葉が赤茶色に変わり散っていく一方…

コイカルとイカル

この冬、イカルの群れにコイカルが混じっているというので見に行った。イカルは以前にも見たが、全身の写真を撮れたのは今回が初めて。でも、コイカルを目当てに集まったバーダーに囲まれ、ここは先ずコイカルを狙わなければ。 翼の白い部分の違いやかぶった…

ムナグロ

ムナグロ、名前はあちこちで聞き、図鑑や写真でも見たことがあったが、実物との出会いは初めてだった。確かに、名前通りのムナグロだ。 夏羽で胸や腹が黒くなる鳥は他にもいるが、何か似合わなくて「単なる夏の徴じゃないか・・」と感じてしまう鳥が多かった…

コゲラ

葉の落ちた木にへばり付く鳥を発見、ファインダーの中で白黒模様が枝を這い回る様子に、カミキリムシの連想した。コゲラが2羽あちこち動き廻り、虫を探してるのだろう。 真剣な表情、目付きで、 「え~っと、この中にいそうだ。・・よく狙いを定めて、・・…

コチョウゲンボウ、雌

この冬最後の出逢いかな、と思う。シギの情報に足を運んだ干拓地でふと見ると鷹がとまっていた。双眼鏡で見たが、何か全体に不思議な感じを受ける。どう見ても後ろ姿なのに、鋭い眼光でこちらを睨んでいるのだ。鷹ってこんなに首が回るの? まるでフクロウだ…

タシギ

本当は貴婦人と呼ばれる足の長いシギを見るはずだったのだが・・、情報の場所に既に姿無く、廻り道の帰路に覗いた水路の中でチョコチョコ歩くずんぐりしたシギを見つけた。一羽だけで、時折り警戒するようにうずくまると、川床の風景に紛れ見失いそうだ。そ…

コチドリ

うすら寒い曇り空の下、干拓横の水路をチョコチョコと歩き回るチドリを見つけた。遠目では、またシロチドリか・・と思いつつ近づく。拡大すると顔の模様が奇妙に愛らしく、コチドリ。鳥が入るだけで、泥色の河床も緑を飾った箱庭となる。 何度もこちらをじっ…

ホオアカ

枯野の色の所々に新しい芽を伸ばした低木が目立ち始めた。桜も散り始めたというのに、ラジオからは山間部で雨/雪という予報。一旦暖かさを覚えた体に寒さがしみるが、何とか午前中だけでも・・と出かけてみた。これという収穫は無かったものの、以前撮り損ね…

つがいの季節

暖かくなるといつの間にかつがいの小鳥が目立ってきた。一羽見つけて撮ろうとしている間に、何処からかつがいの片割れが画角の中に入ってくるということが結構あった。3月半ば頃から出逢ったつがい、 モズ。 ・・妻は夫に従いつ・・かどうかは分からないが。…

シマアジ

シマアジ・・何だか魚のような名前のカモが来ているというので干拓の池まで行ってみた。探してみると、遠くの方で一羽だけ寂しげに泳いでいる。思ったよりも小さかった。 出来るだけ近づいたものの、それでも遠い。ゆっくりと浮かぶだけの他のカモたちとは対…