草季想風

草に季節をたずね、季節に風を想う

ルリビタキ

 碧と黄色の綺麗な姿を一度ゆっくり堪能したいとは思いつつ、たまに通り過ぎるだけの出会いしかなかったルリビタキ。これまでは薄暗い藪の枝にとまる若い雄の姿を何とか1・2枚撮れただけである。

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今年、別の鳥を狙って待っていた水辺で運よく若いルリビタキ雄が現れてくれた。でも、蒼いのはまだ尻尾だけである。

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あちこち止まりながら近距離で飛び回る姿が可愛いが、写真を見ているとやはり背中全体が碧く染まった成長に出会いたい気持ちが強くなる。

 そこで、今年もルリビタキが来ているという場所に、成鳥の写真を撮りたいと何回も足を運ぶ。3度目で出会えたルリビタキ雄は少し薄暗い小径で地面を啄ばんでいた。

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こちらに気付くと一旦近くの藪に隠れてしまうが、じっと立ち尽くして待つとまた同じ場所に戻ってきた。苔が被う小径で虫でも探しているのか、それとも苔自体をつついているのか? 時々顔を上げて周囲を気にする仕草が可愛い。

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気に入った餌がそこにはあるのか、2・3日続けていつもその小径か近くの枝を飛び回っていた。

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あちこちと枝を飛び回るたびに少しでも明るいところに止まってくれないかと追いかけるが、明るい所には出て来てくれない。

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探し回り、やっと明るい枝にとまる雌のルリビタキには出会えたが・・・。

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たしかに、日陰でも十分に綺麗なルリビタキ・雄なのだが、

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やはり陽に照らされて碧く輝くルリビタキを撮ってみたいものだ。