草季想風

草に季節をたずね、季節に風を想う

キレンジャク

ヒレンジャク200羽に、キレンジャクが数羽混じってる」というので、ヒレンジャクの群れの中にキレンジャクを探した。「ヒレンジャクは尻尾が緋色」に対し、「キレンジャクは黄色い尻尾」を持っているはず。枝にとまるヒレンジャクの群れを一羽ずつ、その尻尾を確認していくが、あいにく逆光気味で色が良く分からなかったり、尻尾が枝に隠れていて見えなかったりで、なかなか黄色レンジャクを見つけられなかった。

 そんな中、プールの水溜りに下りた群れを撮っているときに、「あれ、尻尾が黄色?」と気が付いた。おお、キレンジャクがこんな処にいた。

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緋レンジャクに比べ、頬の赤味が見られない気がする。別の群れにも、一羽の「黄色い尻尾」を見つけた。水溜りの群れが飛ぶのを待ち、翼を拡げた姿も撮ることができた。

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尻尾の黄色いだけでなく、初列風切り羽の先端にもちょっとだけ黄色の部分があると分かった。雨覆の羽には赤と白が点々と並んでいる。

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枝にとまったキレンジャクを見上げてみる。尻尾の黄色で判別は容易だが、加えて腹部に黄色味に乏しいところも見分けに役立ちそうだ。

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毎年この公園に大挙して現れると聞くヒレンジャクキレンジャクを、やっとこの目で確かめ写真にも撮ることができ、願い成就である。しかし、例年は3月に入ってからその名を聞いた気がするのだが、今年は2月の前半にこんな機会が訪れるとは。暖冬のせいで、北に向かう渡りの時期も早まっているのだろうか。