草季想風

草に季節をたずね、季節に風を想う

ミヤマホオジロ

冬の晴れ間に出かけた時、開けた草地から里山への入口付近、枯れ葉が積み重なるまばらな林の中にミヤマホオジロを見つけた。

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雄雌まじりの数羽が散らばり、落ち葉の間に虫でも探しているのだろうか? その中で顔の黒さと眉紋の黄色が目立つ雄。

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雌では眉紋の黄色が薄く、顔全体にコントラストが弱くて優しい表情に見える。

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落ち葉の上、置石の上をチョンチョン跳びながら餌を探すミヤマホオジロ

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そっと付いて行くと、いろんな仕草や表情を見ることが出来た。

 小さな”餌?”を摘まみ上げたミヤマホオジロ、・・・虫の一部か何かの実なのか?

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さらに付いて行くと、人の存在に気付いたのか少し高い草の茎に止まって振り向いた。

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 別の日に木に張り付いて待ち伏せると、ミヤマホオジロ・雄がやって来て鮮やかな黄色の眉紋を見せ、頭の羽毛を逆立ててチョイと下から人間を睨みつけた。

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 人の気配に気づいたミヤマホオジロは遠くに飛び去ることはせず、三々五々に地面から飛び上がっては近くの枝にとまり、人が過ぎ去るのを待っているようだ。

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松やモジの枝ではそれほど安心はできないのだろう。さらに大きく撮ろうと近づくけばすぐに高い枝へと逃げて行ってしまうが、

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たまたま傍に会った低いカラタチの藪に飛び込んだミヤマホオジロは、結構近くまで寄らせてくれた。入り組んだ枝に紛れて見えてないと思うのか、それともカラタチの鋭い棘に守られている安心感なのか、まるでジャングルジムに入り込んだ子供の様。

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よくもこんな入り組んだ棘の間に飛び込めるものだ。勢いよく飛び込むと棘に刺さってしまいそうな気がしてしまう。写真を撮ろうとしたが、複雑な棘が手前に被るし、オートフォーカスのピントを棘の方に持っていかれてしまう。仕方なく、かすむ眼を頼りに何とか手動でピントを合わせたら、やはりあまくなってしまった。