草季想風

草に季節をたずね、季節に風を想う

ヒレンジャク

ヒレンジャク200羽」という連絡を受け、少々遅れたが昼頃に公園を訪れた。駐車場に車を入れると、さっそく目の前の高い木の梢にレンジャクらしき群れがとまり公園を見渡していた。逆光なので肉眼では緋/黄の区別がつきにくいが、写真で確認すると、ほぼヒレンジャク

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見ていると一羽また一羽と飛び立ち、別の木へと飛び移っていく鳥もいる。

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園内のせせらぎ沿いの散歩道を見ると、すでに10名ほどのカメラマンが鳥たちを待ち構えている。せせらぎを囲む木の枝にもヒレンジャクがとまっていた。

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少し低い枝にとまってくれると、順光に照らされてヒレンジャクの色鮮やかな姿を堪能できる。緋色の尻尾を持つヒレンジャク(緋連雀)、翼の一部にも緋色の筋が見えた。

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せせらぎ沿いで待つことしばし、やがて鳥たちが数羽ずつ流れの岸に来て水を飲み始めた。なるほどね、カメラマン達はこの瞬間を待って集まっていたわけだ。

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中には、流れに浸かって水浴びをする個体も。

 流れから離れて探していると、プールの底の水溜りに数羽が集まり水を飲んでいた。

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翼の大雨覆辺りに緋色の列が見えた。

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園内を散歩する人影が近づくと、一斉に飛び立ちいろいろな姿を見せてくれる。

 「ヒレンジャクはこの公園の木の実を食べに来る」と聞いていたので、次に公園隅の赤い実を付けた木に移動して待つ。

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しばらく待つと、10羽程度のヒレンジャクの群れが次々に木を訪れ、赤い実を啄ばみ始めた。かなり大きく口を開けて、パクリと一気に飲み込んでいるようだ。思っていたよりも口が大きく開く(目の下あたりまで)ことに驚いた。見た目の優雅さにの割に眼付きも鋭く、なかなかに厳めしい顔をしていた。