草季想風

草に季節をたずね、季節に風を想う

ウグイス

桜が爆発的に満開をむかえ、またたく間に葉桜に変わっていった。
春の陽気の中、久しぶりに訪れたフィールドはウグイスの啼き比べが盛んだ。あちこちから声はしても姿を見るのが難しいウグイス。枝先で啼く姿を見たのはこれまでに2度きり、カメラを持ち歩くようになってからは皆無だった。そして、3度目の出会いが来た。
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見上げると、少し離れた木の枝で姿を晒して啼いているウグイス。

ゆっくり近づき、レンズを絞る。絵で見る”ウグイス色”の鳥じゃなく薄茶色。でも、ほんの少し緑掛かっているかも。
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鋭い眼でしばらく辺りを見廻した後
おもむろに啼き始める。
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”ホ-・・”と、喉を引伸ばすように嘴を突き出し、
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クライマックスの”ホケキョ!” で、思い切り口を開き、頭と尻尾を持ち上げて背を反らす。
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まるで高校野球の応援団員のように、その声をどこまでも届けようと、全身全霊で啼いている。
 明るい春の陽の中で颯爽と啼くウグイスに、伸び始めた木の芽に、生き生きと季節が動いているのだと教えられた。
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