草季想風

草に季節をたずね、季節に風を想う

SAGAの旅(カワセミ、クサシギ、カワラヒワ)

ちょっと用事ができて、佐賀まで一泊旅行。鳥見が目的ではないが、佐賀平野の何処かで何かの鳥に出会うかもしれない・・と、一応望遠レンズなどを車に積む。空き時間があれば有明海の干潟まで行けるかな、などとも思いながら。
 1日目は空き時間に鳥との出会いもなく、小鳥の居そうな神社と川の近い宿に辿り着くのみ。2日目の朝、出発前の散歩で、流れの真ん中の石に碧い鳥が。最近、地元であまり機会がなかったカワセミとの出会いは、やはりどこに行くにもカメラは欠かせないとの教訓。
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写真を撮っていると、隣りの石にクサシギが来た。
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流れの中の2つの石は、鳥たちの休憩や餌探しの”止り石”のようだ。
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しばらくして、カワセミは上流にある杭の上に。
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そして、さらに上流へと飛び去った。
 クサシギは残って、小さな滝の上で餌探しを続ける。
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宿を早めに出発し、車で行けると聞いた神社の裏山に上がってみた。畑の中の細い道だが、上には駐車場や展望台があり、そこから小城市一帯が見渡せた。あいにくの濃い朝もやで有明海は見えず、平野の様子も真っ白い景色に浮かぶ僅かな濃淡でしかない。気づくといくつかの気球が、朝もやの中をただの白い風船のように漂っていた。刈り取り後の田が広がるこの時期、休日朝の練習飛行だったのだろうか。撮影した画像をパソコンで色調整してみて、初めて色模様のある気球だったことが分かった。
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小鳥はカワラヒワしか見つけられなかった。それでもその時間が楽しく感じられたのは、初めて生で見た”気球鳥”のせいだろう。
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朝もやと朝の陽射しを背景にすると、カワラヒワもその体の輪郭が光り、どこか神々しい感じ。
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飛び立つと、羽ばたきも光って見えた。写真で見ると、枝々から離れて朝もやの中に浮き上がって行く姿に見えた。
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佐賀の冬の朝には何もかもが白く、ふわふわと浮き上がっていくような心持ちがした。