草季想風

草に季節をたずね、季節に風を想う

オシドリ

3月も終わりに近づく頃、オシドリの群れに出逢った。これまでは、オシドリを見るのも撮るのも、いつも山間の池の端っこに集まり水に張り出した木々の陰から出入りする姿を遠くから狙うだけで、まともな写真を撮るのはほぼ諦めてきた。
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しかし、その日は百羽以上が川の真ん中に広がって漂っている。
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せっかくのチャンスだが、小雨模様の天気が残念。晴れていたらもっと鮮やかな姿を楽しめたのだろうに。

 しかし、なぜこんなに多くのオシドリが集まり、川の真ん中を泳ぎ回っているのだろうか。不勉強な私には良く分からないが、時期を考えると、北に帰る渡りの準備なのかもしれない。つまり、近辺のオシドリに集合が掛かり、群れを作っての集団飛行の予行演習?
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ヒドリガモオオバンも混じっているが、8・9割はオシドリで占められ、オシドリの♂♀が並んで泳ぐ姿も見られた。

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驚かしたつもりはないが、時々、一斉に飛び立つ。しかし、いつもは一度飛び立てば一気に遠くへと飛び去ってしまうのに、せいぜい百メートルくらい向こうの水面に着水し、また場合によってはこちらに飛んで戻ってくる。ということで、驚き怯えて逃げたわけではなさそう。

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上流へ、また下流へと集団で飛び回る姿は、やはり渡りを前の慣らし飛行のように見えた。