草季想風

草に季節をたずね、季節に風を想う

トモエガモ

冬の初め、公園近くの池にトモエガモの大群が来たと聞き、次の日に探しに行った。残念ながら数百羽も居たという大群は去った後だが、池の中頃に10羽くらいのトモエガモを見つけることはできた。

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三色巴模様の顔が雄、近くにいるのが雌だろう。雄の写真ばかり見て来たので、雌がどんな顔をしているのか自信ない。

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だが、ずっと一緒に泳いでいるので雌で間違いなさそうだ。

 数日後、隣の公園の池に一羽だけトモエガモを見つけた。他のカモたちに紛れて泳ぎ、暫く待っているとかなり近寄ってくれた。トモエガモだけの群れではなかなか期待できないチャンス。

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「トモエが来てる」と聞いて出かける度に、遠くの小さな姿しか見られなかったのだが。やっと、これまでにない近さでじっくり見ることが出来た。

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ヒドリガモの近くをスイスイ。頸部が緑に光って綺麗だ。

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真後ろから見ると、頭にVの字、あるいは離れたX模様。少し印象が違って見えた。

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マガモやカワウに挟まれると、思ったより小さいカモだと分かった。

 ところで、1年まえにダム湖オシドリを撮った写真を整理していて、オシドリの群れに混じって飛ぶトモエガモを見つけた。

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静止画像で見れば、その顔の特徴でトモエガモだとすぐに気づけるが、写真を撮影した時は気付かなかった。オシドリの雄はその色鮮やかさで飛んでいても区別できるが、トモエガモオシドリ雌は大きさも色合いもほぼ同じ、肉眼での区別は難しいと思った。

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100羽くらいのオシドリの群れだが、場所によれトモエガモの方が多い所もある。100羽のオシドリの群れと一緒に20羽近いトモエガモの群れが居たのだろう。そしてオシドリが飛んだ時に一緒に飛び上がったわけだ。2種類のカモは結局一つの群れとして行動しているらしく、ダム湖を2回3回と旋回した後は再び同じ水域に着水した。

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